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司法書士試験、三回目。
直前期の4月。
LECの答練ファイナルを受講していて、気づいたことがありました。
それは、国語力の問題です。
司法書士の問題は、一つ一つの肢が、非常に長く、複雑です。
しかも、膨大な量の肢を読んで、正誤を判定しなければならないため、どうしても途中で、国語力不足のための読み取りミスが出てきます。
知識としては知っていたのに、問題文を読み違えていたというミスが、答練の度に1~3問ほど発生していたのです。
そのミスさえなければ、コンスタントに30問取れていたはずでした。
そこから、私は、いかに正確に問題文を読み取れるのかを工夫するようになりました。
おかげで、本試験では午前32、午後33をとることができました。
私の行った工夫は、
①問題文を「意味のカタマリ」に分けて、スラッシュを入れていく
②主語→述語、修飾語→被修飾語の関係をとらえる。
③キーワードをぐるぐると鉛筆で何重にもマルをつける
④その瞬間に思いついた法律構成などを書き込む
という、文章をバラバラに分解し、法律構成をしながら読むやりかたです。
さらに、後から読みづらいくらいにまで、問題文にがんがん書き込んでいきます。
たとえば、こんなの。
Aが,実父Bを代理する権限がないのに,Bの代理人と称してCから金員を借り受けた。この事例において,Bが死亡し,AがBの子Dと共にBを相続した場合,Dが無権代理行為の追認を拒絶しているとしても,Cは,Aに対して,Aの相続分の限度で貸金の返還を請求できる。
漫然と読んでいくと、誰が何をしたのかさっぱりと分かりません。
まずはこれにスラッシュを入れましょう。そして、主語と述語、修飾語と被修飾語をはっきりさせましょう。
すると、
①Aは権限がなかった(「なかった」を鉛筆でぐるぐる。)
②Bの代理人と称して(「Aが」と、「称して」を矢印で結ぶ。Aの上に「無権代理人」と書き込む。Bの上に「本人」と書き込む。)
③Cから借りた(「Aが」と「借りた」を矢印で結ぶ。「借りた」を鉛筆でぐるぐる。)
④Bが死亡し(「本人死亡」と書き込む。)
⑤AがBの子DとともにBを相続した(相続関係図を書く!)
⑥Dが追認を拒絶しているとしても(相続関係図に「拒」と書く)
ここまで分解して、書き込んでいくと、文章がとってもクリアに分かりやすく見えてきます。
この上に、今まで勉強してきた知識を適用すれば、すぐに×と判断できますよね。
このやり方、特に学説問題で大きな力を発揮しました。
文章を細かく区切ってどんどん分析していくと、実は論理関係の矛盾などが見えやすくなってくるのです。
学説問題が苦手な方は、このようなやり方はいかがでしょうか。
なお、同じ県で合格したもう1名も、非常に肢の分析が細かい方でした。
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司法書士試験、三回目。
直前期の4月。
LECの答練ファイナルを受講していて、気づいたことがありました。
それは、国語力の問題です。
司法書士の問題は、一つ一つの肢が、非常に長く、複雑です。
しかも、膨大な量の肢を読んで、正誤を判定しなければならないため、どうしても途中で、国語力不足のための読み取りミスが出てきます。
知識としては知っていたのに、問題文を読み違えていたというミスが、答練の度に1~3問ほど発生していたのです。
そのミスさえなければ、コンスタントに30問取れていたはずでした。
そこから、私は、いかに正確に問題文を読み取れるのかを工夫するようになりました。
おかげで、本試験では午前32、午後33をとることができました。
私の行った工夫は、
①問題文を「意味のカタマリ」に分けて、スラッシュを入れていく
②主語→述語、修飾語→被修飾語の関係をとらえる。
③キーワードをぐるぐると鉛筆で何重にもマルをつける
④その瞬間に思いついた法律構成などを書き込む
という、文章をバラバラに分解し、法律構成をしながら読むやりかたです。
さらに、後から読みづらいくらいにまで、問題文にがんがん書き込んでいきます。
たとえば、こんなの。
Aが,実父Bを代理する権限がないのに,Bの代理人と称してCから金員を借り受けた。この事例において,Bが死亡し,AがBの子Dと共にBを相続した場合,Dが無権代理行為の追認を拒絶しているとしても,Cは,Aに対して,Aの相続分の限度で貸金の返還を請求できる。
漫然と読んでいくと、誰が何をしたのかさっぱりと分かりません。
まずはこれにスラッシュを入れましょう。そして、主語と述語、修飾語と被修飾語をはっきりさせましょう。
すると、
①Aは権限がなかった(「なかった」を鉛筆でぐるぐる。)
②Bの代理人と称して(「Aが」と、「称して」を矢印で結ぶ。Aの上に「無権代理人」と書き込む。Bの上に「本人」と書き込む。)
③Cから借りた(「Aが」と「借りた」を矢印で結ぶ。「借りた」を鉛筆でぐるぐる。)
④Bが死亡し(「本人死亡」と書き込む。)
⑤AがBの子DとともにBを相続した(相続関係図を書く!)
⑥Dが追認を拒絶しているとしても(相続関係図に「拒」と書く)
ここまで分解して、書き込んでいくと、文章がとってもクリアに分かりやすく見えてきます。
この上に、今まで勉強してきた知識を適用すれば、すぐに×と判断できますよね。
このやり方、特に学説問題で大きな力を発揮しました。
文章を細かく区切ってどんどん分析していくと、実は論理関係の矛盾などが見えやすくなってくるのです。
学説問題が苦手な方は、このようなやり方はいかがでしょうか。
なお、同じ県で合格したもう1名も、非常に肢の分析が細かい方でした。
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